旅の案内人・リターンズ

「NPO江戸東京文化研究会」のスタッフ日記です。観光案内にないような話も…

国会議事堂

参議院特別参観・・(終)

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Pt↑)は参議院正面玄関の「議員登院板」です。登院した議員が議員登院表示盤の自分の氏名ボタンを押すと、表示盤が点灯、登院したことを表示すると同時に退出時間が記録される仕組みになっています。参議院では館内に5ヶ所(衆議院では4ヶ所/Pt↓)あります。面白い事には点灯色は参議院がオレンジ色。衆議院は黄色です。管理集計の方法も両院で微妙に違うのですが、これは省略します。
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一般参観では見逃しな部分に注目して見ました。Pt↑)議事堂敷地には伊藤博文の銅像が中央広間と参議院前庭に2体あります。前庭の銅像は本体が5m。台座も含めて11mあり、1936年に当時の貴族院に寄贈されたものです。こちら方が造作も細かく本人らしい作品の様な気がします。
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参議院特別参観・・(4)

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参議院本会議場です。中央塔を挟んで参議院・衆議院の本会議場は向かい合わせで造られています。450帖と広さは同じですが、若干の造作の違いがあります。国会の開会式は参議院本会議場に衆参両議員、最高裁長官等700数十名が会し、天皇陛下をお招きして開会の辞となります。従って参議院議場には陛下が座られるお部屋(お席)があります。通常はカーテンで仕切られ開会式当日は議長席が取り外されます。今回はお席のカーテンが開けられ議長席もそのままという珍しい状態でした。
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傍聴席中央の仕切られた部屋は天皇・皇后両陛下が会議を傍聴するお部屋(御傍聴席)です。参議院ではこの位置に、衆議院では議長席上方に設けられています。また判別し難いのですが、参議院には得票数が電光掲示される設備があり、衆議院にはこの設備がありません。参議院本会議場では議長は「北」を背中に「南」を向いています。という事は衆議院はその逆となります。
Pt下中)が速記者席です。速記者の出入りはカーテンの下方の通路から上がってきます。
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参議院特別参観・・(3)

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国会議事堂は17年間の工期を経て昭和11年に完成しています。純国産に資材にこだわっていますが、当時の日本の工業水準ではできなかった物が3点あります。Pt↑)の郵便投函筒はその1点で、アメリカのカトラー社製です。3Fから地下1階の集配所までのぶち抜きの四角い筒なのですが、当時の日本国で造れない訳はない思えます。特許の関係でしょうか?。仕掛けは何もありませんニュートンに法則に従うだけです。Pt↓)のドアの鍵が次の1点で、当時の日本にはマスター・キーの概念がない為アメリカ製を使っています。
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やや暗いので判りにくいのですが、天皇陛下御休所のドアの蝶番です。議事堂の総工費の10%を費やした御休所の造りは見事で、全体画像はパンフレットで見られますが、恐らく蝶番の画像は初出でしょう。下方にありがちなPtを載せますが、特筆お部屋の入口の左右の丸い柱から上方の水瓶の突端までが1枚の大理石(四国産のホトトギス)で造られています。他にも多々あるのですが諸般の事情によりスイマセン。
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国会の赤絨毯を忘れるところでした。赤絨毯は国会内に約4600mひかれています。純国産ですがmあたり¥26000するそうです。4-5年ごとに3階に新品が入り、順次2階、1階と使い廻されます。3階の廊下と1階の廊下の絨毯の踏みごごちが違うのはこんな理由です。
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参議院特別参観・・(2)

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Pt↑)中央広間の床面から天井を見上げます。天井のステンドグラスの升目は一ツが畳2帖(計50帖)あります。天皇陛下及び外国要人訪問時しか点灯しないのですが、今回は特別に点灯されていました。ブルー基調の美しい造りですが残念ながら映りきっていません。中央塔の石材は沖縄産の「サンゴ石灰岩」が使われています。この石材にはPt↓)のように巻貝や海老(?)の化石が含まれているのですが・・。
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参議院・衆議院ともに中庭には池が造られています。この池には驚きの仕掛けがあって、中央の緑の蓋の部分から水の冷気を取り込んで、氷室で冷やして館内に送り込む装置がありました。冷房装置なのですが、昭和11年の建物に冷房装置があったのは驚きです。現在は使用されていませんが、Pt↓)の壁にはめ込まれた鉄の格子が冷気の吹き出し口です。
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館内の廊下にはところどころにPt)の形状の金属バルブが付けられています。これは掃除機ホースの差し込み口です。掃除機といっても家庭用とは違いホースだけで10m以上あります。館内に巨大な掃除機本体が設置されバルブの蓋をあけると真空状態でゴミを吸引する装置で、現役で稼働しています。繰り返しですが昭和11年(!)の建物です。因みに同年代に完成の旧日本銀行や明治生命館の掃除機は稼働していません。
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参議院特別参観・・(1)

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5月連休の衆議院特別参観に続いて「参議院70周年特別参観」が5月20日・21日の両日で行われました。参議院単体としては実に10年ぶりの行事となります。次回は10年後となるでしょうから記事掲載を迷ったのですが、通常の参観では見られず「あの先どうなっているんだろう?」的な場所のPtを何点か載せみる事にします。Pt↑)国会議事堂は昭和11年の完成、工期は17年間かかっています。中央塔の左が衆議院、右が参議院です。建物の横幅は約206m。奥行幅約88m。中央塔の高さは約65mで建物は東を向いています。
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エンタシスの柱の奥が「中央玄関」で別名「開かずの扉」と呼ばれ天皇陛下及び外国国家元首の来訪時と、選挙後当選議員の初登庁時の初回だけこの扉から入ることになります。今回の特別参観ではこの入口が使われました。さすがにこの階段の「赤絨毯」の踏みごごちは格別なモノです。
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中央塔の内部は天井まで約33mの空間となっています。天井はステンドグラス仕上げとなっており畳50帖の大きさです。天皇陛下は国会開会式の当日は中央玄関から入られPt↑)の階段から「御休所」へ向かわれます。また床面には伊藤博文(右)・大隈重信(左)・板垣退助(未)の銅像があり台座の1ツが空席となっています。モザイク模様の床面がPt↓)です。この模様は単なるタイル張ではなく、8㎝ほどのカラー大理石が縦方向に植えられて造られています。
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衆議院特別参観

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すでに終了したイベントですが、平成29年5月3・4日の両日で「日本国憲法施行70周年特別参観」というタイトルで国会議事堂・衆議院で行事がおこなわれました。衆議院、参議院(土日祭休)も一般参観は行われているのですが、今回はタイトル通り”○○周年記念特別”と通常とは参観の場所など大きく異なり、規制の多い写真撮影も殆どなく、普段を知っている身でも充分に楽しめる行事でした。衆議院特別参観は終了しましたが、平成29年5月20・21日の両日で「参議院70周年特別参観」が行われます。衆院と参院は建物内の造りが微妙に異なっており見所も多々あります。
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永田町・憲政記念館は…

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昭和11年の226事件に縁の場所…決起将校の墓所→旧陸軍刑務所と続きました。今回は国会議事堂の東側道路を挟んだ「国会前庭北地区」の憲政記念館です。この前庭地区は歴史に度々登場する場所で…。江戸時代初期には虎退治の加藤清正の屋敷、江戸寛永年間には井伊直弼の屋敷でした。有名な『桜田門外の変』は僅かな距離の警視庁前(桜田門前)でおこっています。明治年間になると「弾正台」が置かれ、明治24年に設けられた『日本水準原点』は日本国の高さの基準となっています。昭和11年ごろは憲政記念館付近に陸軍省と参謀本部が並び、向かい側に陸相官邸がありました。226事件では約160名の決起軍が陸相官邸を占拠してクーデーターの拠点となりましたが、現在では陸相官邸跡は議事堂の敷地に取り込まれ、道路も付け替えられ当時とは異っています。前庭内の”この地の由来”の碑にも事件についての記載はありません。いまはむしろ『相棒』の撮影現場といった方が判りやすかも知れません。
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例の銀杏並木…Ⅱ

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今回は、日比谷公園の婚活のパワースポットとして人気の推定樹齢350年幹周6.5m、樹高21.5mの「首かけ銀杏」として知られるイチョウの巨樹の予定だったのですが…。行ってみてビックリ。見事なくらいに落葉していました。そんなことで急遽「国会議事堂」に変更です。
国会議事堂を取り囲むように銀杏並木が植えられています。ここの銀杏並木は雄、雌の樹がほぼ交互に植えられており、季節にはギンナンの独特な臭いに満ちています。今年の紅葉は一斉にという感はなく場所によってはまだ緑が残っていました。この警視庁側から登って行く坂道は数々のTVドラマの撮影場所となっているので、見たことがあると思います。国会議事堂タワー塔の右後方の背の高い建物は、大火災騒動で有名な「ホテル・ニュージャパン」があった場所です。その右の議事堂裏手の建物は「参議院議員宿舎」です。
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中)「首かけ銀杏」とは、日比谷見附にあった大イチョウが道路拡張により伐採されることになり、これに反対する日比谷公園の生みの親である某博士が、大イチョウの移植を「自分の首をかけても成功させる」と発言したことからこの呼び名がついています。中央の写真の紅葉は、別のイチョウで手前の落葉しているのが首かけ銀杏です。
右)日比谷公園のバラ園付近で、両巨頭が睨み合っていました。さて、対決の結果は…?
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日本水準原点&標庫

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国会議事堂前庭の内に日本の高さの基準となる「日本水準原点」が設置され「日本水準原標庫(にほんすいじゅんげんてんひょうこ)」という建物の内部に納められています。この近辺は東京でも有数な台地であり地盤沈下の影響を受けにくく、標庫の基礎も頑強に造られているため原点の狂いが生じにくいとの事でこの地に設置されたようです。しかしながら関東大震災の地殻変動により【24.500mから24.4140m】へ改定され、さらに東北大震災では24mm沈下したため現在は24.3900mに改正されています。因みに”経度”も同時に改正されています。東北大震災の影響で東京でも地盤が沈下したばかりでなく、経度も少しずれたという事になります。
「日本水準原点標庫」は、ローマ風神殿建築を模した石造りで明治時代の洋風建築として東京都指定有形文化財に指定されています。また正面上部には「菊の紋章」と右書き出しで「大日本帝國」とあります。現代では珍しい「大日本帝國」の表記のある建造物です。

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永田町・国立国会図書館

toshokan1toshokan2千代田区・永田町、議事堂の参議院側隣の国立国会図書館(英語表記では: National Diet Library)です。国会図書館は永田町の東京本館(付属として国会議事堂内)・上野公園の国際こども図書館・京都府の関西館と支部図書館から構成されています。現行法では日本国内で出版された出版物はこちらに納品される決まりになっていますが、官能小説やグラビア本も同様なのでしょうか(?)永田町の本館は1986年に完成し地上高は高く見えませんが地下8階まで書庫になっています。誰でも利用できる図書館ですが市町村の図書館と少しばかり異なる点があります。
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1)必要以上の私物は玄関を入って右のコイン・ロッカーに預けます(¥100は戻ります) 2)専用機械で当日有効の入館証手続きをします。3)2年間有効な登録利用者カードは新館1階で行ってくれます。これで入館できますが、ここの図書館では書棚に本は一切並んでいません。申込書に記入して書庫から持ってきてもらいます。検索用のPCはありますが目的を絞って行かないと思わぬ時間を要してしまいます。
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館内には喫茶店が数店と新館6階には食堂があります(開店11:30~)公官庁の食堂としては味・価格とも”並の下”の評価です。近くに食事場所がないのであきらめましょう(苦笑) メニューには”国会丼”なんてのもありますが話の種にしかなりません。

国会参観のお土産

bai_1bai_2久々の国会議事堂関連の記事です。
参観ツアーのお客さんにはお土産の感心が高いようです。通常の一般参観(見学)の場合は議員先生or議員秘書同行の参観とは異なり、立ち入れないエリアがあり、職員向けの売店や議員食堂などには入れません。皆さん”お土産”には感心があるようで、しっかりチェックしているようです。
議事堂外部で一般立ち入り可能な売店は2ヶ所あります。1ケ所は参議院側別館の建物内にJR駅のキオスク程度の売店があります。もう1ケ所は団体参観観光バス駐車場の施設内に写真のお店があり、こちらのお店の方が品数が豊富です。ボールペンやら湯呑、タオルの類から皇室カレンダーなどまで幅広く扱っています。特に議員先生方にちなんだお饅頭やらお煎餅などはマニアックでもありタイムリーでもあります。先般の新総理誕生の時には『駅前演説まんじゅう』や『頑張るノダ/おせんべい』などが就任ほぼ同時に発売になっていました。この品々の製造元は意外でも東京で老舗に入るお菓子屋です。パッケージのデザインに漂うような何となく怪しい製造元では決してありません(笑)

国会議事堂参観‥補足

gijido_7補足として国会議事堂衆議院の参観についての注意事項です。参観所要時間は平日と土・日・祭日や修学旅行、参観者が大勢の場合などで異なりますが、約1時間必要です。平日は写真左上「衆議院参観入口」で受付を済ませ、地下にある参観待合室で参観開始を待つこととなります。(土・日・祭日の場合は、地下鉄国会議事堂駅に近い衆議院別館での受付です)。受付の際に議事堂のパンフレットが配布されます。入場券の代わりとなりますので、参観終了まで必ず手に持っていてください。(提示を求められる場合があります)。建物内部は原則として”撮影禁止”とされています。衛視さんが先頭となり参観が始まりますが、館内のトイレは保安上の都合から使用出来ませんので待ち時間に済ませてください。参観ルートは日により異なりますが、衆議院議場、御休所、中央広間、区画により壁の石材が異っていたり、どう見ても赤くない「赤絨毯」などなど、何気ない部分にも歴史を感じさせられる見所が多々あります。建物を出て「各都道府県を代表する樹」が植えられている庭を通り、議事堂正面に到着。ここで参観は終了です。
注)急に本会議が行われたり会議時間が延びるなどの理由により、参観が中止になることもあります。

国会議事堂参観‥前庭(ぜんてい)

gijido_9議事堂正面入口前に和式庭園の南地区と洋式庭園の北地区からなる国会前庭(こっかいぜんてい)があります。前庭北地区には日本の憲政の歴史を展示した「憲政記念館」や三権分立を象徴するとされる時計搭があります。この搭の時計面は、立法(国会)・司法(最高裁判所)・行政(霞ヶ関)に対しているとされています。この地は江戸時代初期には加藤清正、後に安政の大獄時の大老・井伊直弼の屋敷があった場所で、明治時代には陸軍省が置かれていました。全国の測量は軍事的な理由から当時の陸軍参謀本部陸地測量部が担当し、その名残りから公園内に「日本水準原点標庫」の石造りの建物‥実際の「日本水準原点」は、建物内部にあり見ることはできません‥が残っており、都内でも珍しくなった「大日本帝国」の文字が刻印されています。この場所に日本の高低測量の基準点があることは意外と知られていません。
写真上左‥憲政記念館  写真上右‥時計搭
写真下左‥日本水準原点票庫 写真上右‥加藤清正・井戸跡

国会議事堂参観‥中庭

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Pt↑)は参議院の中庭です。議事堂内の会議室や各会派の控室は、中庭を囲む様に「ロの字型」に配置されています。議事堂の完成は昭和11年ですから、当時は自動車よりも馬車で登院する例もあったようです‥。現在は防火用水的な使われ方をしていますが、池の中央に緑色の蓋は、ここから水の冷気を取り込み、池の地下の「氷室」で冷やし、その冷気を館内に送り込んでいた「ルーム・クーラー」設備の一部です。モチロン現在は使われていません。建物内は大理石造りなので、多少なりともの効果はあったのか疑問は残ります。集議院側にも同じ中庭、同じ池が設えてあります。議事堂の建物は一昨年5月から昨年の秋にかけて、議事堂の歴史では初めて外壁を”お掃除”しました。現在見られる外壁が”綺麗”なのはそんな理由です。ただし、中庭から見上げると石材の産地が異なるため外壁とタワー搭が興味深いコントラストとなっています。

国会議事堂参観‥御休所(ごきゅうしょ)

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正面入口から入り、中央広間から階段を登った奥に「御休所」と呼ばれる部屋は天皇陛下が国会の開会式などで議事堂に来られた際に「御休息」するため造られています。国会議事堂の総工費の10%を費やしたとされる部屋の造作は、総檜造の本漆塗、外側の飾り部分には、徳島県阿南市産の不如帰(ほととぎす)という石を使用、シャンデリアは水晶製など材質や装飾は議事堂の中でも特に匠を凝らした華やかなものとなってます。ビルによって視界が遮られる前までは部屋の窓から富士山が見えたそうです。見落としがちですPt↑)ホールの天井のステンドグラスはここだけ湾曲しています。壁に付けられた照明は上部を向く間接照明になっています。これは床に影ができにくく、天皇陛下の影を踏まないような工夫です。陛下がお出でになる時には床に特別な絨毯がひかれます。
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国会議事堂参観‥中央広間

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中央搭真下の広間内部です。下の画像は広間の2階東側ら撮っています。この下にガラスの扉があり、更に鉄の扉があって表へとなります。議員が選挙当選後の第1回目の登院時に当選証書を受けバッチをつけてもらうのはこの広間です。広間は2階から6階までの吹き抜けとなっており、その高さは32.62mあります。広間の天井はステンドグラスとなっていて、一マスが畳2帖全体では畳50帖の広さがあります。広間の床、四隅には憲政の功労者の板垣退助・大隈重信・伊藤博文の像があり、1席は空の台座となっています。中央広間から「ご休所」へ続く通路です。この通路は陛下がお見えになる時、国賓の方が訪問された時以外は使用されません。中央広間の床のモザイク模様はその色の大理石を縦方向に「植えて」模様を構築しています。なんとも贅を凝らした造りとなっています。
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国会議事堂参観‥衆議院議場

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画像は衆議院の議場です。衆議院、参議院の議場は中央搭を挟んで向かい合って造られています。ほぼ同じ造りなのですが、一部異なった造りがなされています。1)写真中央正面の一段高くなった場所が議長席です。衆議院では議長席上方に陛下が議会をご覧になるゴンドラがあります。(参議院議場で傍聴席の場所に専用の部屋があります)。2)議長席に上がる階段に衆議院では「手摺」がありますが、参議院には「手摺」はありません。3)参議院では得票数が電光掲示する設備がありますが、衆議院にはありません。最も判り易いのは衆議院の方が議員定数が多いため、座席数が多く、混雑したように見えます。議長席下、前列左右が大臣席です。総理大臣は議長席の左隣に着席します。衆議院議場には参議院議員で大臣であっても入場することはできません。(逆も同様です)。議員席は向かって左側が多数政党で、当選回数の少ない議員から前方より着席します。議場の照明は、天井にステンドグラスの上に蛍光灯が設置され、さらにその上がガラス張り状の屋根となっており、日中の自然光と蛍光灯をミックスして明るさが保たれています。議長は「南」を背に「北」を向いて着席し、議員は「北」を背に「南」を向いて着席します。議案採決が投票が行われる際は、向かって階段左側(東)から上がり右側(西)へ降ります。参議院側ではこれと真逆になります。

国会議事堂参観‥(1)

gijido今回は国会議事堂です。正面タワーに向かって左が衆議院、右が参議院です。現在は申込みによりどちらも参観ができます。参観受付は議事堂裏手に衆議院、参議院ともありますが、参議院は土・日・祭は休館です。また、本会議開催等の事由のより参観中止になることもあります。
国会議事堂は大正9年から17年の工期をかけて当時の日本国の威信をかけて建設されました。一般公募による設計(何故か1等賞が採用されていません)、日本全国から集めた建築資材(現在では資材を集めるのが不可能な資材も多々あります)、建設会社にこだわって建設されています。それでも当時の日本の技術では作れなかった設備、1)天井のステンド・グラス2)各部屋の鍵(マスター・キー)と郵便ポストなどは一部輸入品を使用しています。当時は天皇制が絶対に時代でしたので、陛下に関連する施設には驚くほど多額の費用がかけられていました。館内は今の使用に対応できるよう手が加えられていますが、基本的には完成時の姿をとどめています。区画により異なる産地の壁の石材、中庭の池から冷気を取り込み館内に送る冷房施設、廊下に設置された掃除機用の設備など当時の技術水準の高さが伺えます。意外な事には、国会議事堂は現役で使用されている建物のため重要文化財にも、国宝にも指定されていません。「国会議事堂」が他へ移転し、ここが国会でなくなった時には、間違いなく国宝建物となるでしょう‥。
※他にも意外な見所が数多くありますので、今後も続編を掲載予定です(!)
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