休日の朝でもここまで訪れる人は少ないでしょう。本殿の西神門を抜け、広大な緑の広場の先に「 明治神宮宝物殿」があります。平成29年から修復工事により休館、令和3年より期間限定で公開されています。宝物の多くは令和元年に開館した「明治神宮ミュージアム」に移管されているのですが、あれとこの「宝物殿」を同列にするのは大間違いです。
・・・・・・・・
2011年に重要文化財に指定された「明治神宮宝物殿」は明治神宮道営局の大江新太郎氏により、明治天皇所縁の品々を展示する施設として大正10年の完成しています。明治神宮は伊藤忠太氏の設計と理解していたので意外な事実でした。高床式の校倉造りを基調として鉄筋コンクリート造りながら和風意匠の重厚で美しい建物です。
・・・・・・・・・・・・
中央の中倉に展示されていた品々は「明治神宮ミュージアム」に移されていますが、明治神宮の創建時からのパネル展示には見るべきものがあります。光量不足で残念ですが、奥側壁のステンドグラスや湾曲構造の天井にはデザインされた和紙が貼られています。この見事さは自分の目で確認することをお勧めします。
・・・・・・・・・
明治神宮社殿の造営に携わった「伊藤忠太氏」に関する展示です。若いころの写真は初めてみました(笑)。伊藤忠太氏の神社作品には明治神宮、橿原神宮、宮崎神宮、築地本願寺、弥彦神社など多数あり、西洋建築学を基礎とした日本建築の大家です。自然との調和云々や板切れ張り付けて和風と表現するお方とは違います。
・・・・・・・・・・
大正期の建物なので空調設備は充分ではないのは無理有りません。高床式の建物も高温多湿に対する考えでしょう。開閉が可能な天井付近のステンドグラスや館内各所の床に設けられた外気を取り入れる設備にも納得なモノがあります。
・・・・・・・・・・・・・・
以前は歴代天皇の肖像画や明治天皇が日常的に使っていた品々の展示があった記憶があります。それはともかく建物だけでも一見る価値は充分にあります。宝物殿という施設より神社そのものと云う感がします。当時の天皇に対する崇敬の念が今とは異質な想いだったのでしょう。
・・・・・・・・・・
これも「神門」なのでしょうか、宝物殿を構成する施設の一部として「正門」が造られています。鉄の扉には意匠が施され、扉脇には「履物の汚れを洗い落す」設備がありました。石柱と梁の構造も独特です。Pt↑)で石柱上部に魔性(?)を意識した魔除けの面が付けられています。
・・・・・・・・・・・・・・
これがその魔除けの面ですが、面白いのは大きく開けた口の内に鎖が数本下がっています。風が吹けば鎖が揺れる音が生じ、魔性が近づかないという謂れなのかも知れません。
「明治神宮宝物殿」は限定日の公開で、公開日についてはHPに記載があるそうです。
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
2011年に重要文化財に指定された「明治神宮宝物殿」は明治神宮道営局の大江新太郎氏により、明治天皇所縁の品々を展示する施設として大正10年の完成しています。明治神宮は伊藤忠太氏の設計と理解していたので意外な事実でした。高床式の校倉造りを基調として鉄筋コンクリート造りながら和風意匠の重厚で美しい建物です。
・・・・・・・・・・・・
中央の中倉に展示されていた品々は「明治神宮ミュージアム」に移されていますが、明治神宮の創建時からのパネル展示には見るべきものがあります。光量不足で残念ですが、奥側壁のステンドグラスや湾曲構造の天井にはデザインされた和紙が貼られています。この見事さは自分の目で確認することをお勧めします。
・・・・・・・・・
明治神宮社殿の造営に携わった「伊藤忠太氏」に関する展示です。若いころの写真は初めてみました(笑)。伊藤忠太氏の神社作品には明治神宮、橿原神宮、宮崎神宮、築地本願寺、弥彦神社など多数あり、西洋建築学を基礎とした日本建築の大家です。自然との調和云々や板切れ張り付けて和風と表現するお方とは違います。
・・・・・・・・・・
大正期の建物なので空調設備は充分ではないのは無理有りません。高床式の建物も高温多湿に対する考えでしょう。開閉が可能な天井付近のステンドグラスや館内各所の床に設けられた外気を取り入れる設備にも納得なモノがあります。
・・・・・・・・・・・・・・
以前は歴代天皇の肖像画や明治天皇が日常的に使っていた品々の展示があった記憶があります。それはともかく建物だけでも一見る価値は充分にあります。宝物殿という施設より神社そのものと云う感がします。当時の天皇に対する崇敬の念が今とは異質な想いだったのでしょう。
・・・・・・・・・・
これも「神門」なのでしょうか、宝物殿を構成する施設の一部として「正門」が造られています。鉄の扉には意匠が施され、扉脇には「履物の汚れを洗い落す」設備がありました。石柱と梁の構造も独特です。Pt↑)で石柱上部に魔性(?)を意識した魔除けの面が付けられています。
・・・・・・・・・・・・・・
これがその魔除けの面ですが、面白いのは大きく開けた口の内に鎖が数本下がっています。風が吹けば鎖が揺れる音が生じ、魔性が近づかないという謂れなのかも知れません。
「明治神宮宝物殿」は限定日の公開で、公開日についてはHPに記載があるそうです。
・・・・・・・・・・・・