旅の案内人・リターンズ

「NPO江戸東京文化研究会」のスタッフ日記です。観光案内にないような話も…

上野公園

猫も杓子も世界遺産

070302070303富士山がユネスコ(国連教育科学文化機構)により…『富士山が美しく荘厳な姿を基盤とし、様々な信仰や芸術を生み出した「名山」として、世界にふたつとない価値を持っている』…として”世界文化遺産”に登録されました。1日のTV局各社の世界遺産になって初めての山開き(なんじゃ!)の過熱報道ぶりは凄かったですねぇ。富士山には、生態学に貴重な動植物が生息してもおらず、世界規模では地質学的な重要性に乏しいとの富士山のゴミ問題以前の事由で、ユネスコ(実際の調査機関はイコモスと称するよく判らない組織)により”自然遺産”としては却下になっています。自然遺産と文化遺産では意味合いが違うのですが…。最近はどうにも胡散臭くなっている世界遺産は1972年(!)に始り2013年には登録件数が実に981件になっています。利権絡みの”お金の臭い”がプンプンしてきているようです。”悪名高き欧州指向の某委員会と同じようになっていくのでしょうか(?)。

さて、上野の西洋美術館に妙な看板があります。「国立西洋美術館の本館は、ユネスコの世界遺産の候補に推薦されています」…タナボタとはまさにこの事で…。西洋美術館を設計した20世紀の三大建築家といわれる”ル・コルビュジェ”の功績をフランスが中心となって『ル・コルビュジェの建築群と都市計画』として申請した際に混ぜてもらったというラッキーな話です。西洋美術館が登録されれば”東京初”となるそうです。そんなの「あり」なんですかねぇ(笑)。

国立科学博物館(科博)…Ⅱ

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上野・国立科学博物館で『グレート・ジャーニー人類の旅』特別展の終了が迫っているので(13.06.09.まで)遅まきながら行ってきました。入場料は【1500円(支払額)-600円(常設展含)=900円(実質)】なのですが…。いや~っ、これほどの特別展もないでしょう(!)後ろに●ジTVが付いているというのに、高校の文化祭程度の内容です。パネルや展示はパクリ文章程度のシロモノ。動物の剥製は科博の倉庫から引っ張り出してきたもの。”干し首ミイラ”にしたって、以前の常設展示が、なにかの都合(どこからかの抗議?)で非公開になったもの。これで『特別展』とは…。”特別”の意味が違うのではないでしょうか!

060702060703上と左の写真は我らの1つ上の年代のヒーロー秋田犬の『忠犬ハチ公』の人形です。新製品です(笑)。白っぽい犬で、ハーネスに”ハチ公”と書いてあるだけなのですが、売店に並んでいます。なんで今までなかったのでしょうか?版権とかロイヤリティとかややこしい問題でもあったのでしょうか?それ以上に驚いたのが右のフクロウのプレート。こらは日本館に展示してあるハチの剥製の解説です。昨年は「犬…秋田犬」だけだったのですが。「ハチやジロの物語は本や映画でも取り上げられ、多くの人に感動を与えた」と直されています。こうでなくてはいけません。

060704060705グレート・ジャーニー特別展のせめての救いは、タンザニアのラエトリ遺跡の人類最古の足跡から猿人家族を再現したとされる展示です。現代では泥濘に残った足跡から様々な技法やコンピュータを駆使してここまで再現できるのですから大したものです。この企画がなかったら他には大したものはありませんでした。前評判の高かった世界最古のチリの約5000年前のミイラの展示や干し首の展示にしても、CTスキャンで現代的な解析が加味されているだけでした。

060706060707こちらは通常料金だけでみられる企画展…からだが語る『大江戸』の文化、江戸人展…です。大江戸の人たち」に焦点をあてた、国立科学博物館では初となる展示だそうで、江戸時代の遺跡から発掘された数多くの考古資料の中には、当時の人たちの6,000個体人骨やミイラからの展示です。正直この企画が一番面白かったです。頭蓋骨から武家や一般町民、大奥女中を再現して見せてり、状態よく見つかったミイラの腸には柿が残っており、柿の成分タンニンが腐敗を抑制する作用をしたなどと…。

上野・西郷・犬

032302032301上野公園の西郷像に寄り添う犬の名前は薩摩犬の「ツン君」です。この銅像は人物部分は高村光雲が制作し、犬の部分は後藤貞行が制作しています。(皇居前広場の楠木正成像の同じ製作者です)実際の犬は「雌犬」だったのですが、銅像制作の時点では生きておらず「雄犬」をモデルにしています。主人の傍らに寄り添うように耳をピンと立て凛々しい姿がいいですね。この地に西郷像が建てられた経緯は定かではないようですが…。西郷は西南戦争で国家に反逆した人物であり、明治帝は名誉回復を認めるも、現在でも維新の功労者としては靖国神社には祀られていません。西郷象のすぐ後ろには西郷(薩摩)と大村益次郎(長州)が『なぶり殺し』にした彰義隊の墓があります。彰義隊戦死者の遺体を弔う事を許さず”野良犬や烏に喰わせろ…”ここまで酷いことをした戦争は日本の歴史にはないのでは(?)。さらにその奥、動物園入口付近には戊辰戦争での奥羽征伐の総督「小松宮彰仁親王」の騎馬像があります。この親王は西南戦争の旅団長として西郷征伐にあたっています。ということは…背中側からはなぶり殺しにした相手の怨霊が、更にその後方からは西南戦争の旅団長小松宮により脇差一本の姿を監視され続けていることになります。二度と反逆は許さないという事なのでしょうか(?) …この和装は色が付いていませんが、もし「赤」だったら…明治時代の囚人服という事になります。まぁこれは考えすぎでしょう。

寛永寺・徳川家霊廟

以前にも書きましたが、このような”品格のないお参り”は好ましいとは思いません。徳川家ご霊廟はあくまでも徳川宗家のものであって、徳川家に縁もゆかりもない人達が”興味本位”で出かけるのはどうかと思います。秘仏の特別ご開帳とは訳が違います…。

012901012902例年”上野の山文化ゾーンフェスティバル」”して秋の数日間だけ公開されていた上野野寛永寺・徳川家霊廟参拝が”事前申込制”により特別参拝”として行なれています。今回は徳川宗家による東日本大震災復興支援として理解をいただいているようです。こちらの上野・寛永寺の霊廟には1)厳有院・4代家綱公(いえつな)・死因不明・40歳没 2)常憲院・5代綱吉公(つなよし)・はしかによる窒息死・64歳没 3)有徳院・8代吉宗公(よしむね)・脳卒中・68歳没 4)10代家治公(いえはる)・脚気による・50歳没 5)11代家斉公(いえなり)・急性腹症・69歳没 6)温恭院殿・ 13代家定公(いえさだ)・脚気・35歳没…(13代御正室・天璋院殿・明治16年・49歳没・脳溢血)…6人の徳川将軍が眠っています。根本中堂で寛永寺のお話を聞いた後、徳川霊廟の内・5代綱吉公・8代吉宗公・13代家定公と正室・天璋院殿のお墓に参拝していきます。霊廟は外部からはうかがい知れませんが、ちょうどJR鶯谷駅のホームの上方にあたります。施錠された霊廟は荘厳な趣ですが、上野のお山名物・カラスのフンが目立ちます。

012903012904こちらは芝・増上寺の徳川家霊廟です。TVドラマ”江”の放映中は半年間公開されましたが、今年は以前のように4月上旬の限定公開のようです。増上寺霊廟には1)2代将軍秀忠公夫妻・胃がん 2)6代家宣公・インフルエンザ・25歳没 3)7代家継公・急性肺炎・8歳没  4)9代家重公・排尿障害・尿毒症・51歳没 5)12代家慶公・不明・61歳没 6)14代家茂公・脚気・20歳没、家茂夫人和宮(静寛院)。そのほか5代綱吉の生母・桂昌院、11代家斉の正室・広大院、13代家定の正室・天親院、計35名の将軍家ゆかりの子女が合祀されています。

エ~ッ! UENO3153

091501091502電車の車内広告に”西郷さんに会えるワンランク上のおいしさ・UENO3153・09/15オープン”と掲示があり、帰宅時に途中下車してみました。場所は西郷さんの銅像の下、旧聚楽食堂のあった場所です。もう4年位工事中だったのがようやく完成したようです。施設名の”UENO3153”は当然”上野・西郷さん”のひっかけですね。予想された名称とはいえ”丸の内IIYO”よりは格段にましです。なんと路面に面した1階店舗の好立地にあるのが、コンビニ”ファミリー・マート”です。その隣が”フード・コート”と云う呼称のジャンク・フードコーナー。1階路面店舗でこんなテナントとは…(!)嫌な予感が漂ってきました。地下はファミレス風なビヤホール”ライオン”です。上の階には、例の焼肉屋(最近支店が多いですねぇ)や麦とろ・ねぎし等…。かろうじて上野精養軒があります。なんだか百貨店上層階の飲食街みたいですね。これが”ワンランク上のおいしさ…”の中身のようです。あまりにも陳腐な実態に笑いすらこみあげてきます。

091503091504公園管理課との棲み分けが上手く行っていないのでしょう。屋上3153の敷地部分は手が入っていますが、西郷像付近は整備した様子が見られません。行政の縄張りを超えられないのは理解できますが、西郷像をシンボル的利用して客集めをしているのですから多少は考えても良いのではないでしょうか?鳴り物入りでオープンした割には、納得できるお店は精養軒位(しかありません)です。ここ利用せんでも、この街には多くの”上野ならではの食事処”がありますよ(!) 本日は昇龍(B1の方)で五目焼きそば+でかい餃子(4ヶ)を食べてきました。

国立科学博物館(科博)

072804072801上野のお山「国立科学博物館」通称:科博は独立行政法人国立科学博物館が運営する博物館施設です。今の時期の冷房状況は、ごく普通ですが入館料¥600/大人の割には充分に楽しめる施設になっています。一時期の展示物の水準はかなり下がっていましたが(現在も地球館の一部は子供だましですが…)日本館の展示物は上がってきています。写真の日本館の建物は2008年6月9日に重要文化財として指定されていますが、元々は関東大震災の帝都復興事業の一環で1931年9月に東京科学博物館本館として完成した建物です。

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日本館の建物はいかにも「博物館」としての風格に満ちています。写真左は1階から吹き抜けの天井を見上げています。最後部はドーム型天井にステンド・グラス…。写真右は3階から1階の床のモザイクを撮っています。”これぞ博物館”と云った感じです。なんでも上空からみると飛行機の形をしているそうですが、展示場の他、天体観測用のドームや講堂などの設備をあり、現在の建築基準法のでも問題なく関東大震災クラスの地震に対しても耐えられるように作られているそうです。

072805072806残念と云おうか…日本を代表する「スーパースター犬」の剥製が何気に展示されています。考えようによっては”静かな暮らし”なのかも知れませんが…。左の白い大型日本犬は、かの有名な『忠犬ハチ公』の剥製です。展示プレートには…秋田犬(ハチ)・秋田県の大型在来種。古くからマタギ犬として利用されてきた…。なんじゃそれは!。右の毛がフサフサな犬は、これまた「南極物語」での超スーパースター『ジロ君』です。”こんな所にいらっしゃたのか…”と感心する一方。ハチ公は銅像に、ジロ君は歌にまで歌われた超有名犬が、犬コーナーの一部でしかないのには呆れるのを越して怒りすら感じます。私たちの上の世代は『忠犬ハチ公』が、我々の世代『南極のジロ』がヒーロー犬でした。それをこの展示の扱いは…。彼らの物語に感動し涙した多くの日本人は皆、同じ気持ちになると思いますが…(!)

上野公園の銅像‥(Ⅱ)

uenost19uenost1こちらは国立科学博物館前の『野口英世博士』の銅像です。ある年代以上の方々には「偉大なる医学博士」と教わってきていますが、近年は”大酒飲みのプレーボーイ”や”借金踏み倒し王”とか散々な言い方をされているようです。黄熱病の研究にしても間違った業績と散々な評価となったようでが、研究成果が後年覆るのはよくある事です。品行方正・清廉潔白を求める方がどうかしている訳で、ご本人が一番苦笑している事でしょう。今ではむしろ”Mr千円札”として知られていますが、お札の肖像の選定基準は「功績が有ったか否か‥」ではなく「万人が知っている」かつ「偽造が困難」が優先となり、最終的には財務大臣の決定で良いようです。お札の肖像の人物=歴史上の偉人ではありません!なので”樋口某程度の一発屋作家”でも良い訳です(笑)

上野公園の銅像‥(Ⅰ)

uenost7uenost6上野公園(正式名称は”上野恩賜公園”・管轄は東京都建設局)にある銅像は西郷隆盛像が有名ですが他にもいくつかの銅像があります。
写真の銅像は小松宮彰仁親王(こまつのみやあきひとしんのう)で上野動物園正面ゲート脇にあります。戊辰戦争時は奥羽越制圧の総督として官軍の指揮をとり、また西郷隆盛の反乱・西南戦争でも出征するなど戦う皇族を率先された親王です。実は長いこと思い違いをしていたのですが‥。上野戦争時に彰義隊に擁立され、敗北後は東北に向かい奥羽越列藩同盟に明主に擁立された「輪王寺宮・北白川宮能久親王」の像だとばかり思っていたのですが、討伐側の総督だったとは大変な思い違いでした(笑)
深読みすれば、奥羽越列藩同盟の明主・輪王寺宮(二人は兄弟なのですが)や反逆者・西郷隆盛を封じ込めるために小松宮の銅像をこの地に建立したのでしょうか(?)偶然とは言い切れない部分があります。陸軍大将であった西郷隆盛を軍装でもなく丸腰状態にしてあるのは、”反逆は許さない”のメッセージなのかも知れません。

上野動物園は¥600/大人

uenost4uenost5上野動物園。正式名称は『東京都恩賜上野動物園』です。東京都の動物園ですが運営は「公益財団法人東京動物園協会」に委託されています。1882年3月の開園なので日本で最も古い動物園となり、在籍(?)する動物種は500種を超えこれも日本一なんだそうです。正面ゲートを入って右側に超大物の”パンダ様”がいらっしゃいます。通常、大物は奥のほうに鎮座しているのですがここでは”いきなり”です。それにしてもなんかこのパンダ小さい様な気がしますが‥。まだ子供なんでしたっけ(?)。〔パンダ舎前は”フラッシュ撮影禁止”になっています。最近のデジカメはオートになっているので困りモンです〕。虎や象などの幹部クラスはそれなりの見せ姿をしていますが、ライオンはいけません(!)。幹部のくせして怠惰そのもので動作が年寄り臭くていけません。一番愛想が良いのはやはり猿山の住人達です(笑い)。それにしても鳥類が多いですねぇ。これで水増しての500種をキープしているのでしょうか?‥動物園の存在は”今風の娯楽”ではないのかも知れません。映像やPCグラフィックでもなく、フェンスの向こうとは云え動物達が見られるのは素敵なことですね‥

上野寛永寺‥徳川家霊廟

kaneiji_tokugawa待ちに待った(?)パンダさんの一般公開日、民放各社は「開園時間を待つ大勢の人達」を撮りたかったんでしょうが‥。朝7時頃に並んだ”ご苦労な方々”は15人くらいでしたねっ。これでは某ラーメン店の行列以下です。見事なくらいのTV局の筋書きハズレのようでした。爆笑モンですねっ。
桜も咲き出して上野のお山にも春が来たようです。今年は”上野公園花見宴会も”自粛だとのこと‥。「自粛」というのは指示・命令されるものでしょうか?桜の季節に『狂う』のは日本人の『血』がなせることだと思うのですが、それを自粛せよとは‥。
今回は天台宗関東総本山・東叡山寛永寺です。開基は3代将軍徳川家光で徳川将軍家の祈祷所・菩提寺です。歴代徳川将軍の墓所となり、4代家綱・5代綱吉・8代吉宗・10代家治・11代家斉・13代家定の6名とその正室(天璋院篤姫もこちらです)の方々が眠っています。徳川家霊廟自体は非公開となっていますが写真の門までは(こっそりと)行かれます。
15代慶喜公の墓所は裏手の谷中霊園にあります(写真右下)。こちらも非公開で塀の外からなのですが、震災の影響でしょうか塀の一部がグズグズになっていました。歴代徳川将軍のうち初代家康と15代慶喜は「神式」で、他の将軍は「仏式」で(2人が神様で他は仏様)で葬られています。徳川慶喜は一ツ橋家から将軍に就任していますが水戸徳川家から一ツ橋家に養子に行っていますので、唯一の「水戸家」出身の将軍ですね。「水戸家」は徳川家のなかでも「朝廷」を守る立場とされていたので、明治維新時の弱腰は朝廷に反抗できなかったためとも云われています。明治維新後は謹慎生活を送りながらも、計24名の子供をもうけています。77歳で肺炎で亡くなっていますが、意外と健康で「元気」な人だったのでしょう(苦笑)

上野公園・西郷隆盛銅像

saigo明治憲法発布の恩赦により名誉を回復した西郷隆盛。この銅像は政府からの下賜金と有志の募金により、上野戦争の時には彰義隊の砲台があったこの地に1891年(明治31年)建てられました。作者は高村光雲、西郷隆盛「犬を連れて兎狩り」の姿です。愛犬薩摩犬の「ツン」は後藤貞行作。実際は雌の犬でしたが、製作時にモデルとなった犬が雄だったので雄犬で造られてしまいました。故郷鹿児島にある軍服姿の銅像とはかなり異なった姿になっています。高村(人)&後藤(犬)の2人は皇居前広場の楠木正成像、高村(人)&後藤(馬)と同じ製作ペアです。

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